労災手続きQ&A


Q 夫が仕事による過労が原因で亡くなりました。今後、どのように生活をしていけばよいのか、不安です。労災保険の申請の流れを教えて下さい。

 仕事による過労で亡くなった場合には、遺族は、労働基準監督署に対して労災の申請をすることができます。労災と認められれば、労災保険から給付を受けることができます。


Q 労災保険を申請しようと思いますが、会社が労災申請について承諾をしてくれません。このような場合には、労災の申請はできないのでしょうか?

 会社は、労災申請書類に必要な証明を求められれた場合には、法律上、速やかに証明をしなければなりません(労働者災害補償保険法施行規則23条)。

 しかし、会社が協力してくれないことはあります。そのような場合でも、申請を行う権利は、労働者またはその遺族の固有の権利ですので、会社の承諾なくすることができます。実務上は、会社が協力してくれない旨の上申書を添付すれば、労災申請をすることができます。

 

(労働者災害補償保険法施行規則)

第23条  保険給付を受けるべき者が、事故のため、みずから保険給付の請求その他の手続を行うことが困難である場合には、事業主は、その手続を行うことができるように助力しなければならない。

2  事業主は、保険給付を受けるべき者から保険給付を受けるために必要な証明を求められたときは、すみやかに証明をしなければならない。


Q 労災保険の申請をしましたが、不支給の決定がなされてしまいました。この決定に納得がいかない場合、どのようにすればよいのでしょうか。

A この場合、すぐに裁判所に訴えることができず、原則として、各都道府県労働局にいる労働者災害補償保険審査官に、今回の不支給決定の取消しを求めていくことになります。これを「審査請求」といいます。「審査請求」は、今回の不支給決定を知った日の翌日から起算して60日以内に行わなければなりません(平成28年4月1日からは上記60日が3か月に改正されます)。この期間を過ぎてしまうと、原則として「審査請求」ができなくなってしまいますので、注意が必要です。


Q 審査請求が認められなかった場合の不服申立方法を教えてください。

 「審査請求」を行ってみたものの、納得いく結論が得られない場合もあります。この場合には、原則として、厚生労働大臣の所轄下にある労働保険審査会に今回の不支給決定の取消しを求めていくことになります。これを「再審査請求」といいます。「再審査請求」も「審査請求」の決定書の謄本が送付された日の翌日から起算して60日以内に行わなければならず、注意が必要です(平成28年4月1日からは上記60日が2か月に改正されています)。


Q 裁判をしたいのですが。

 「再審査請求」を行ってみたものの、納得いく結論が得られない場合に、最後の手段として、裁判所に訴えを起こすことができます。